コミュニケーションは何語で?

私が高校生の時

姉妹都市だった海外から

(その当時の話で今も姉妹都市かどうかわからないが…)

交換留学生として17歳の女の子がやってきた

 

彼女はスポーツもできて成績優秀!

自分たちのレベルよりも格段と上…!

 

そんな彼女は、日本語が全くしゃべれずに来日!

(おそらく日本がどこにあるかもわからずに来ていたのではなかろうか?)

 

彼女は大学進学クラスに編入していたが

日本語がわからないのであれば

おそらくちんぷんかんぷんであっただろう

 

しかし、とっても優秀なうえに、努力をいとわない彼女は

日本語も少しづつ理解していったのではないか?と思えた

 

実は彼女とはクラスが一緒ではなかったが、私の担任の先生とは仲が良かった?のか?

担任の研究室に行くと必ず彼女も来ていた

(その当時先生方には研究室が与えられていて

4~5人の先生が一つの研究室を共同で使っていた

教員室にいなければ、その科の研究室に行けば先生がいるという仕組み)

 

私の担任は歴史の先生で、授業がなければ常に社会科研究室にいた

(おそらく教員室が肌に合わなかったのだろう)

 

(まあ一応、高校教師なら英語もできるのか)と思っていたが

先生は辞書を片手にボディランゲージ…(笑)

 

「先生、英語できんの?」

「ワシが学生やったの何年前やと思っとるんじゃ!すっかり忘れとるわ!!」

(おいおい、それが先生のセリフか?)

 

そう、先生も英会話は全くできていなかった

私が見た限りでも、会話が弾んでいるようには・・・見えなかった…

 

 しかし!

彼女は初老過ぎの男性教諭の研究室に入り浸っていた

彼が話す下手な英語の発音も聞き逃すまいと熱心に耳を傾けていた

 

 

 

 

30~40年前、日本の英語教育は今ほど進んではいなかったと思うが

一応英語の授業もあり(当たり前、グラマーとかあったな、今もあるのか?)

みんなはテストでは点数が取れるが、いざ本物の海外の方が目の前に現れると

 

急に口が貝になる(そして英語の先生は声が小さくなる…)

 

自分は英語の点数は最悪だったが

挨拶や自己紹介までなら、中学一年くらいの知識で乗り越えることができる

「ハイ、アンドレア!元気?」

「元気よ、あなたも元気?」

「元気だよ(^ω^)」

これ、日本語で表現してるけれど

実際は英語です

 

英語で話すと彼女は笑顔で答えてくれる

しかし、ここから先の会話は、単語の羅列で英会話にはならないのだが

それでも彼女は一生懸命聞いてくれるし、しゃべりかけてくる

私は何を聞かれてるかは何となくわかっても

それを英語に変換する能力と伝える力がない

 

なので日本語で答えていた!

(彼女もきっと日本語習得に役立ったはず!)と思う

 

担任の先生と辞書を見ながら・・・

話が少しでも通じるとものすごくうれしくて、私もきっと笑顔になっていたと思う

ほとんど実のある内容ではなかったと思うが(笑)

 

 

今の子ならHi,herro,なら幼稚園児でも言える

しかし30~40年前の日本人は、うまくしゃべれないというコンプレックスから

海外の人から声をかけられると、聞こえないふり(無視)をする

(わかっているのに!)

 

英語研究室には常時、

英語を得意とするはずの先生方が居たはずだが

そこで彼女を見たことがなかった

 

彼女アンドレアが英語研究室の教師のもとでなく

英語の苦手な社会科研究室の

私の担任のもとを訪れているのは

担任が一生懸命話を聞いて、

伝えようとしているのがわかるからなのだろうな

 

 

 

 

ある時、研究室に訪ねてきたクラスメイトの女子達がアンドレアに

「彼氏はいるのか?」と女子トークをしたときに

アンドレアは笑顔で「yes!」と答えた

みんなどよめいた後、一人の子が

「ハンサム?」と聞いた

「?」

アンドレアはその意味を理解できず困った顔をした

すると、もう一人の女子が

「ナイスガイ?」と聞いた

アンドレアは笑顔で

「yes!」と答えた

 

いつの時代もイケメンの話ではもりあがることができるのである!

 

 

 

 

 たわいもない話と言えば、

アンドレアだと長いから、アンジーって呼んでもいいか?」と聞いたら

それは嫌だと言われた

軽く見られているようで嫌なのだそうだ。

「彼氏にならいい」と言っていた

 

なので舌かみそうだったけど、ずっとアンドレアと呼んでいた

 

『nice guy』アンドレアの彼氏は

「アンジーと呼んでいたのかな?

 

高校時代の思い出・・・

 

…お題は「英語の話」なのに英語じゃないんじゃね??

  

30数年前の話です

 

 

 あ、二十歳すぎの時にも

アホな英語のエピソードがあったな・・・

 

明日に続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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